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代表 木村黒バック写真 コラム「組織の成長加速法」-第12話 衰退する組織は社員の弱点を放置する、成長する組織は社員の長所を伸ばす

12-02ある会社の役員と話していましたら、「社内に活気がない」とため息交じりにぼそっと。 いろいろ試してみたが解決の糸口がつかめないと困り顔です。

暗い会社に業績がいい会社はありません。

この手の相談を頂く機会が一番多いのがIT業界。IT企業の経営幹部としばらく話していると必ず出てくる話題の一つです。

もちろんIT業界内でも、衰退している会社と、成長している会社では雰囲気がまるで違います。

この話の議論が始めると、「業績が悪いから暗いのは仕方がない。」というおきまりの反論をいただきます。もちろんその通りです。業績が悪ければ誰でも暗くなります。

でも、それでは、業績が良くなりません。雰囲気は意図して変えていくべきものです。

言われてみれば、そんの当たり前じゃないという事ばかりですが、 高尚な戦略やら、戦術やらの前に、この程度のことができなければ、 何も実現しないのもまた事実です。

御社の場合はどうなのか?改善するポイントのヒントにしていただければ幸いです。

 


 

 

ぱっとしないIT会社の日常に共通するのが職場の静けさです。

職場が静かなのには、訳があります。対話がないのです。

一人で黙々と作業しているのかというとそうではありません。 言葉を発する代わりに、チャットで話しかけます。その結果、就業時間中、ほとんどど物音がしません。

もし、チャットの理由が、デートのお誘いだったらどうでしょう。人知れず内緒でするために、隣同士チャットを使う、これならほほえましい光景なのですが、そうではありません。

「ちょっと、これなんだけど、、」といった業務上のやり取り、よくある日常会話がすべてチャットです。

このチャット対話の是非の議論で、必ず出てくる言い訳があります。それは「チャットで対話すると履歴が残るので効率的だ」というもっともらしい答えです。

ところが、何でもかんでもチャットしている人には、効率性云々というのは、建前で、本音は別にあります。

対話ではなくチャットを使う本当の理由は、
・話すのが面倒くさい。
・対話が苦手なので、極力避けたい
です。

「対話が苦手だから、対話を極力避ける」これは異常なことですが、衰退する組織では、弱点が個性とはき違えられて 野放し状態になっているのです。これでは業績があがるワケがありません。

IT企業に限らず、業績の芳しくない企業にも この個性の勘違いが見られます。

弱点を個性と偽り放置するのは、 社員の飼い殺しに通じます


売上げ絶好調のあるIT会社の社長は、
「確かに、弱点の改善に目が向かない社員もいる」と前置きした上で、「対話力はシステム会社にとって 価値の源泉である」といいます。

・顧客の問題を明らかにする上で、「『私は、システムが好きだけど、人と話すの嫌い』 では、価値は生み出せない。」

・「尊重されるべき個性は、顧客の問題解消のアプローチ方法で発揮されるべきだ」 と弱点を個性とはき違える隙がありませんでした。

この話を聞きながら、他の業界のことも考えてみました。IT業界だけの話ではありません。サービス業を営む会社の 社長の話を思い出しました。

その会社の社長は、カリスマ営業マンであったので、 ある時期、自分のやり方を押しつけようとしたけど うまくいかなかったとのことでした。

そこで、ある時からやり方を変えたそうです。

問題解決の仕組み、手順は統一しているものの、 顧客のアプローチの仕方は、個々人の持ち味を生かすようにしたというのです。

そうしたら、それまで鳴かず飛ばすだった社員がベテラン社員もびっくりするような大口契約をとるようになったとのことでした。

社員の個性を上手い生かした好例です。


さて、
御社は、社員の長所を生かしていますか?
それとも、個性を言い訳に、弱点を野放しにしていますか?

この個性の勘違いが横行してしたままの組織に未来はありません。
こうした勘違いは、社長の決断さえあれば、シンプルな仕掛けてで
短期間のうちに切り替えていくことが可能です。